気になりすぎて買ってしまったSound Blaster AE-9のゲーミングDAC。
Sound Blasterの公式直販でしか買えないものなのです。
DACとは「デジタルアナログコンバーター」という意味でデジタル信号をアナログに変換する回路といいます。
オーディオ業界ではよくD/Aコンバーターとも言われていますが、簡単にいうと音が良くなる装置。
Sound Blaster AE-9のゲーミングDACからヘッドホンで音を聞くと、今までのゲーム音がガラリと変わります。
良い音で迫力のあるゲームサウンドにしたい、ゲーム内での音の定位感をハッキリ聞き取りたいなど、ゲーム音を良くしていきたいと思っている人は多いと思います。
本記事ではこのゲーミングDAC「Sound Blaster AE-9」をレビューしていきます。
ざっとわかる目次
【ゲーミングDAC】Sound Blaster AE-9|外観
箱・正面
Sound Blaster AE-9はゲーミングDACなのにハイレゾ音質も楽しめるのが特徴。
箱を開封
オーディオ コントロール ・PCI-Eサウンドカード・RCAケーブル・光デジタルケーブル
最初から各種ケーブルが同封されているので、買い足しする必要がないのが嬉しいポイント。
説明書など
日本語に対応しているが、細かい部分は英語だったりしている。公式ホームページで取扱説明書をダウンロード可能です。
オーディオ コントロール モジュール・正面
オーディオ コントロール モジュールの見た目は可もなく不可もなく。質感はプラスチックな感じがあり少し安い感じ。
オーディオ コントロール モジュール・裏
後で紹介するが、AUX INがあるおかげでNintendo Switchの音声を取り込むことができる。
オーディオ コントロール モジュール・底面
黒い部分がゴム足となっていて、長い足があるおかげでズレの心配はないでしょう。
ACMリンクケーブル
PCI-Eサウンドカードに接続するケーブル。
サウンドカード・本体
このサウンドカードはなんとファイナルファンタジーXIVの周辺機器として推奨されています。
サウンドカード・裏
PCI-E接続部
マザーボードにあるPCI-E部分に取り付けます。
補助電源6ピン
このサウンドカードは6ピンの補助電源が必要になってくるので、購入する前に自分のPCの電源をよく見て6ピンが使えるかどうか確認しましょう。
サウンドカード・端子類
光接続端子がイン・アウトあるので、PS4Proの光デジタル端子出力からAE-9光デジタル端子入力することで、パソコンのスピーカーやAVアンプに繋げて使うことができます。
オペアンプ部
オペアンプとはオペレーショナル・アンプリファイアの略。基盤に組み込んである8ピンのICチップが画面中央に4つ見えるだろうか。
オーディオ好きの方はこのチップを変えて音を良くしていくようです。
【ゲーミングDAC】Sound Blaster AE-9|取付方法
PCI-Eスロットを確認
PCケースのサイドパネルを開けてグラフィックボードのすぐ下の部分を確認しよう。3センチ程度のPCI-Eの差し込み口があるので、そこにSound Blaster AE-9 サウンドカードを取り付ける部分になります。
電源6ピン
電源から6ピン+2ピンのPCI-E用のケーブルにて引っ張ってきました。+2ピンは必要ないので取付しません。
取り付け
グラフィックボードの下に取り付けることができました。注意点として、省スペースパソコンでロープロファイル対応のPCケースだとそもそも取付ができません。
サウンドカードのサイズは約178×22×127mmとなっているため、標準プラケットサイズが対応サイズとなっています。
【ゲーミングDAC】Sound Blaster AE-9|使い方
step.1 まずは電源ON
上記画像のように「Sound Blaster」がほんわかと光ります。AE-9のところも密かに光っているのはブログ書いている時に気づきました。
step.2 ドライバーのインストール
ドライバーのインストールをします。Sound Blaster AE-9の商品ページの1番下にドライバーのダウンロードがありますので、インストールしていきましょう。Sound Blaster AE-9の商品ページはこちら
step.3 Sound Blaster Commandを起動
デバイスのドライバーを最新にアップデート
Sound Blaster Commandを開きセッティングをクリック。
デバイスのドライバーを最新にしてからアプリケーションのアップデートを最新にしていきましょう。先にアプリケーションをアップデートしたらうまく音が出なかったので。
次にアプリケーションを最新にアップデート
step.4 WINDOWSの音声出力をAE-9に設定する
Windows10のデスクトップ右下に、音声マークアイコンが表示されていると思うのでクリックしてSound Blaster AE-9を選択しよう。
step.5 完了
DACにヘッドホンを繋いで音楽を聞いてみましょう。ちゃんと音が出ているか確認しよう。
【ゲーミングDAC】Sound Blaster AE-9|どんな音?
スプラトゥーン2用にセッティングしたイコライザー
まずはゲーム音。
Sound Blaster AE-9にEPOS H6Proを繋いでゲームをしてみました。ゲームはSwitchのスプラトゥーン2。
よくガチマッチをするのですが、いつも聞いているゲーム開始の音が今までの音と全然違うって事がわかりました。
違うと言っても音が悪いというものではなく、良い音がハッキリしていると言った方が良いかもしれません。
Sound Blaster Commandのイコライザーで音を自分好みに設定できて、保存もできる。
最初はフラットで試して、次に自分好みの音をイコライザーで作ってみました。
SBXは使っていません。スプラトゥーン2では個人的に不要かなと。
フラットだと音に味がついていないので説明しづらいですが、Switchにそのままヘッドセットを繋いだ時よりはクリアです。
EPOS H6Pro自体が低音域を押し上げている感じがするので、聞こえ方は全体的に低音より。
ノイズが低減されているせいなのか、音の粒がハッキリしているのでいつもの音量よりも音が少し大きく感じました。
次にSound Blaster Commandのイコライザーで自分好みの音に調整してみたところ、さらに音がハッキリ聞こえるようになりました。
イコライザーの性能がいいのか回路がいいのかわかりませんが、各音域の調整の幅が大きいと思いました。
EPOS GSX300を持っていてEPOS GAMING SUITEを使用しイコライザーを設定していますが、イコライザーを設定しても音の変化が滑らかなのでもう少し欲しいというところまでは届かない感じなのです。
比べてSound Blaster AE-9でSound Blaster Commandのイコライザーを設定すると、欲しい音がちゃんと強く出る感じがして調整バーの1番上まではいらないと思いました。
個人的にバランス良く調整し、スプラトゥーン2のガチマッチ開始時の音がクリアかつハッキリと聞こえるようになります。
いつも聞いてる潜る時の「チャポン」というインク音がよりリアルに聞こえたり、スプラシューターでインクを出す時の「ドドドドド」という低音の音が迫力ある音に聞こえました。
いつものゲーム音をよりハッキリと良い音で、迫力のあるゲームサウンドを求めているなら間違いがない商品です。
PCゲームについての音
SBXにてAPEX用プロファイルがあるので試してみました。APEXは超初心者なので参考になるかわかりません。
射撃訓練場にて練習をしていましたが、射撃の音がめちゃくちゃ迫力あります。
射撃した時のキレのある低音、銃弾をリロードした時のリアルな高音。
マトに当たらない時の射撃した後の反響音がすごくよく聞こえたので空間的な音がハッキリと聞き取れます。
たまに遠くの方で爆発する音が聞こえると思いますが、その爆発音がリアルに聞こえるのがすごい。
音の定位がちゃんとわかるのであの辺で爆発したとか方向がわかります。
足跡をより引き立てたい場合はScout Modeがあります。ホットキーを設定しておけば索敵時に活躍できることは間違いないと思います。
実践で試していませんが、これがなくても定位感ある音が聞き取れるので上級者の方であれば必要になってくるかもしれません。
もう少しAPEXができるようになってからこれはレビューしてみようと思います。
ハイレゾ音楽について
Sound Blaster AE-9はゲーミングDACながらハイレゾ音源も楽しめるサウンドカードとなっています。
ハイレゾを楽しむにはSound Blaster Command再生ダイレクトモードをON
ダイレクトモードを選択するとSBXプロファイルとイコライザーは無効になり純粋な音楽を楽しむ事ができます。
オーディオクオリティを96kHz/24bit以上を選択するとハイレゾ音源を再生できるようになる。
windowsマーク設定システムサウンドサウンドのプロパティ追加のデバイスのプロパティ詳細タブ、この方法でも変更できます。ですが連携されてるのでSound Blaster Commandで設定したほうが早いと思います。
ハイレゾの音楽をSONY公式サイトにてハイレゾ音源の聴き比べができるので試して見たところ、確かに音の広がりや細かい楽器の音、音の伸び方や鮮明感の違いがわかりました。
Sound Blaster AE-9にSennheiser HD560Sにて鑑賞しましたが、よく聴かないとわからないとも思いました。
もっと良いヘッドホンであれば違いがわかりやすかったり、オーディオ好きの方なら全然違うというかもしれません。
Sound Blaster AE-9はそんな方にも対応できるような製品であり、例えばaudio-technica ATH-ADX5000のようなインピーダンス 420Ωの製品でも鑑賞できるような仕様となっています。
単純にハイレゾ音楽を楽しみたいのであれば違う他社製品もいっぱいありますが、ゲーミングDACでハイレゾ対応というのが少ないのです。
ゲームで良い音、ハイレゾを楽しみたい方にはすごくいい製品だと思います。
【ゲーミングDAC】Sound Blaster AE-9|簡易ミキサーとしても使える
Sound Blaster AE-9は簡易ミキサーとしても使える。
当方の使い方としてはNintendo Switchでゲームしながら、PCのDiscordでボイスチャットでプレイしている。
Sound Blaster AE-9 DACの裏側にはRCA端子が付いているためNintendo Switchからの音声をRCA端子に差し込むことでPC音+ゲーム音をミックスして聞くことが出来ます。このやり方は別途音声分離器が必要になります。
ミキサーの「補助入力」でゲーム音の音声調整ができて、PC音は「スピーカー」にて音量調整。
自分のマイク音は「Microphone」で音量調整できます。
PC音(Discord)とゲーム音(Nintendo Switch)をヘッドホンで聞くには、ミキサーとSound Blaster AE-9が両方必要になるのではないかと思っていましたが、Sound Blaster AE-9が簡易ミキサーとして使えたので結果ミキサーは不要でした。
【ゲーミングDAC】Sound Blaster AE-9|まとめ
ゲーミングDAC「Sound Blaster AE-9」をレビューしていきました。
本来の用途であるゲーミングDACとして音がかなり良くなるのは間違いなかったので、買って良かったと思います。
また、ハイレゾ音楽も楽しめるゲーミングDACとなっているので、音楽を良い音で楽しみたいという方にもマッチしています。
ゲーミングDACと音楽用のDACを別々で用意して楽しむのもいいと思いますが、Sound Blaster AE-9が一つあれば事が足りてしまうのです。
ここは掘り下げていくとかなりマニアックな音の世界に入っていきますので、公式ページを確認してください。
Sound Blaster AE-9でやってみたかった音のミックスは、ちゃんとPC音(Discord)+ゲーム音(Nintendo Switch)の両方を聞く事ができたので、ミキサー必要かも?と思っている方は不要ですが、あくまでも簡易ミキサーなのをお忘れなく。
価格は直販で44,000円税込で送料は無料となっていますが、価格は高いと思います。
しかし、ゲーミングDAC+オーディオインターフェイス+ミキサー+ハイレゾが一つにまとまっているので良い商品ではないでしょうか。
ゲーミングDACで探している方は結構多いと思いますので、Sound Blaster AE-9を検討している方の参考になればと思っております。
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